
 ドイツ化学大手コベストロは2月29日、2050年までのスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル目標を発表した。また、2035年までにスコープ3での二酸化炭素排出量を2021年比で30%削減する中間目標も発表した。
 同社は2022年、2035年までにスコープ1、スコープ2を対象にカーボンニュートラル目標を発表済み。今回発表の目標では、同社の二酸化炭素排出量の80%を占めるスコープ3も削減対象に含めた形。
 同社は今後10年間、カーボンニュートラル達成に向け、数億ユーロの投資を行うと表明。サプライヤーのスコープ1、スコープ2排出量削減、代替原材料の活用、低カーボンフットプリントでの代替原材料製造プロジェクトへの投資、リサイクル率向上等に注力する。
 サプライヤーのスコープ1、スコープ2排出量削減では、サプライヤーとの協議を実施。1月には、Encinaとのケミカルリサイクル原料オフテイク契約を締結した他、サプライヤーの生産工程における電化、効率改善、炭素回収・貯留(CCS)の実施等を進める。
【参考】【ヨーロッパ】コベストロとEncina、廃プラのケミカルリサイクル原料オフテイク契約締結(2024年1月31日)
 代替原材料の活用では、製品ポートフォリオにサーキュラー・エコノミー型の製品を導入。また代替原材料製造プロジェクト「MAKE」への投資では、バイオ原料由来のアニリン製造プロセスの世界初導入等を進める。
【参考】【ドイツ】コベストロ、バイオ由来アニリン製造プロセスを世界初導入。量産目指す(2024年2月22日)
 その他には、廃棄物焼却による二酸化炭素排出量削減に向けたリサイクル率の向上や、物流や使用エネルギーの転換も実施。デジタル人工知能(AI)活用したイノベーション・プロセスも加速させる。
【参照ページ】Covestro publishes climate neutrality targets for scope 3 emissions
    
	 
	
    
    
    
        
            
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