
持続可能な発展を目指すグローバル企業団体WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)は5月22日、製薬業界向けのネイチャーポジティブ達成に向けたロードマップを作成すると発表した。
WBCSDは2023年9月、全セクター向けのネイチャーポジティブ実現に向けたロードマップ「Roadmaps to Nature Positive」を発行。さらに、セクター別ガイダンスとして、農業セクター、林業セクター、建築セクター、エネルギーセクター向けのガイダンスを発行済み。今回の発表では、製薬セクター向けのガイダンスがラインナップに追加される。
【参考】【国際】WBCSD、ネイチャーポジティブと気候変動リスクでの空間活用ガイダンス発表。TNFDと連動(2022年8月6日)
製薬セクター向けガイダンスの作成には、グラクソ・スミスクライン(GSK)、アストラゼネカ、バイエル、ノバルティス、ノボノルディスク、ロシュ等の大手製薬企業が参加。日本からは武田薬品工業も参画する。具体的なガイダンスの内容として、「自然資本に対する影響、依存関係、優先行動の特定」「自然関連の業績と説明責任の枠組みの整理」「課題解決とインパクト最大化に向けた共同行動の推進」を挙げ、TNFD、SBTN、世界自然保護基金(WWF)、CDP等の意見を取り入れながら開発するとした。
同ガイダンスは、2025年初頭に発表される予定。また、2024年10月にコロンビアで開催される国連生物多様性条約第16回締約国会議(CBD COP16)にてディスカッション・ペーパーを発表する予定だとした。
【参照ページ】WBCSD partners with leading pharmaceutical companies to develop a new ‘Roadmap to Nature Positive'
【参照ページ】Roadmaps to Nature Positive
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく
ログインする
※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら