
欧州委員会は9月10日、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)の活用支援制度「AIファクトリー」で参画団体の公募を開始した。初回の締切は11月4日だが、予算が続く限り、2025年12月31日まで3ヶ月毎に実施される。
【参考】【EU】改正EuroHPC共同事業規則、成立。中小企業やスタートアップにAIインフラ開放(2024年6月23日)
AIファクトリーは、欧州ハイパフォーマンス・コンピューティング(EuroHPC)共同事業のスーパーコンピューターを使用し、スタートアップ、企業、研究者等に、データ、コンピューティング、ストレージサービスへのアクセスを提供するプログラム。欧州委員会は、AIファクトリーを、1月発表のAIイノベーション政策の目玉の一つと位置づけており、これによりAI開発者が大規模な生成AIモデルをトレーニングできるようにする。
AIファクトリーは、欧州全域にネットワーク化され、欧州独自の共同AIフレームワークを提供していく。また、ヘルスケア、エネルギー、自動車・輸送、防衛・航空宇宙、ロボット工学・製造、クリーン技術、農業技術等、欧州の主要分野におけるAIの産業・科学的応用の開発と検証を推進する。
AIファクトリープログラムでは、EU補助金制度Horizon Europeとデジタル・ヨーロッパ・プログラムからの合計約10億ユーロ(約1,600億円)、さらに同額がEU加盟国からの拠出金で運営される。官民合計で約40億ユーロ(約6,400億円)の資金を動員する。
【参照ページ】EU boosts European AI developers with the AI Factories call for proposals
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