
国際商業会議所(ICC)は10月21日、中国の北京市で開催された「Swift国際金融運営セミナー(Sibos)」の2024年年次総会の場で、「サステナブル貿易金融原則(PSTF)」案を公表した。貿易金融分野でのサステナブルファイナンスの在り方を定めた。パブリックコメントを募集し、年内に最終文書を発表する予定。
今回策定された原則案は、国際資本市場協会(ICMA)やローン市場協会(LMA)等が策定してきた債券や融資分野のサステナブルファイナンス原則を、貿易金融分野にも応用したもの。従来、貿易金融分野に関しては、商品特性が「フロー」の商品のため、サステナブルファイナンスの資金使途分野として除外される傾向にあった。
今回示された原則は、4つの内容で構成されている。具体的には「グリーン貿易金融原則(PGTF)」「サステナビリティ・リンク貿易金融に関するICCガイダンス」「サステナビリティ・リンク・サプライチェーンファイナンスに関するICCガイダンス」「ソーシャル貿易金融に関するICC野心」の4つ。
同原則案の策定では、HSBC、スタンダードチャータード、ドイツ銀行、サンタンデール銀行、ING、コメルツ銀行、ボストンコンサルティンググループ(BCG)が作成を主導した。
【参照ページ】ICC launches pioneering Principles for Sustainable Trade Finance developed with leading trade banks
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