
EU上院の役割を担うEU加盟国閣僚級のEU理事会は9月29日、「オムニバス法案」の一環として、炭素国境調整メカニズム(CBAM)の簡素化規則案を採択した。同EU規則案はすでに欧州議会を通過しており、同EU規則が成立した。EU官報掲載の2日後に発効される。
【参考】【EU】EU理事会と欧州議会、CBAM簡素化規則案で政治的合意。9月までに制定へ(2025年6月19日)
今回の改正では、CBAMが適用される事業者について、輸入事業者1社当たり年間50t超とするデミニマス基準を設定し、50t以下の事業者にはCBAM適用を除外した。その結果、義務対象の90%の事業者は報告を免除され、輸入事業者約182,000社(主に中小企業と個人)が制度対象から除外。同時に、CBAM対象セクター(鉄鋼、アルミニウム、セメント、肥料)からの輸入品の温室効果ガス排出量99%以上は引き続き捕捉できる状況となった。
また、閾値を超えるCBAM対象商品を輸入する全ての輸入業者に対しても簡素化が導入された。具体的には、承認手続、データ収集プロセス、埋込み(エンベッデド)排出量の計算、排出量検証ルール、EUへの輸入年度における承認されたCBAM申告者(対象品目の輸入当事者)の財務責任算定、承認されたCBAM申告者が第三国で支払った炭素価格の請求に関する事項等も簡素化された。
【参照ページ】CBAM: Council signs off simplification to the EU carbon leakage instrument
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