JERAと、エネルギー世界大手英bpは12月9日、両社の洋上風力事業を統合し、折半合弁会社JERA Nex bpを設立する基本合意に達したと発表した。本社は英ロンドン。2025年9月末を目途に統合作業を完了する予定。実現すると、世界最大級の洋上風力発電事業会社となる。
洋上風力事業に関しては、bpは依然から、少数持分の売却を検討していると報じられてきた。今回売却相手がJERAということが明らかとなり、折半合弁に落ち着いた形。同様にシェルとエクイノールも、折半合弁会社での事業統合を発表したばかり。
【参考】【イギリス】シェルとエクイノール、北海の石油・ガス生産事業を分離統合。洋上風力は新規開発停止(2024年12月8日)
今回の基本合意では、両社の運転中及び開発中の持分設備容量13GW規模の洋上風力発電案件がJERA Nex bpに移管される。具体的には、現在運転中の洋上風力発電案件(持分設備容量1GW)、開発中の洋上風力発電案件(持分設備容量7.5GW)、海域リース権獲得済みの案件(持分設備容量4.5GW)が移管される。但し、bpの韓国における既存の洋上風力発電事業への出資分は移管されない。
(出所)JERA
JERA Nex bpは、まず、日本、北西欧、オーストラリアでの開発先行案件の推進に注力。さらに両社は、2030年末までに、開発資金として最大58億米ドル(約8,800億円)をJERA Nex bpに出資することでも合意した。出資は、プロジェクト・ファイナンス等による資金調達、資産の持分売却による収益次第で、合意した出資額を下回る場合があるという。
JERAは今回、「洋上風力発電事業は転換点を迎えていますが、長期的には、再生可能エネルギー発電における主力電源になることは明白です。今般のJERA Nex bp設立により高い競争力をもった洋上風力開発のプラットフォームを形成し、中長期的な飛躍を遂げてまいります」と述べた。
【参照ページ】bpとの洋上風力事業合弁会社JERA Nex bp設立に関する基本合意について ー世界最大級の洋上風力発電事業会社を立ち上げー
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