
日本電気(NEC)は8月19日、米スタートアップClimateAiと共同で、アフリカにおけるカカオ及び米の栽培に対する気候変動適応策の導入効果を推定するコンセプトモデルを構築したと発表した。
ClimateAiは、2017年に米カリフォルニア州で創業。AIを活用した気象モデルと生物季節データや水不足データを組み合わせ、短期、中期、長期にわたって、高度にローカライズされた作物固有の農業への影響に関する情報を提供している。
今回の施策では、気候変動適応が世界的に遅れている農業分野に着目。適応策として導入しうる灌漑設備や品種変更等の施策の投資対効果を推定できるようにしていく。今回開発したコンセプトモデルでは、効果が見込まれる地域に集中して適応策の導入を行うことが可能となり、現地の農業を効率的かつ持続的に進めることが可能という。
コンセプトモデルでは、アフリカの複数地点を対象とし、カカオと米の栽培で適応策を分析。具体的には、灌漑設備の導入、品種変更、従来から栽培している品種の作付時期変更の3つを評価した。
NECは今回、現地の農業支援を行う国際機関や開発銀行が、支援先の農地探索や適応策の導入効果推定に活用することが想定されると説明。それ以外のニーズにも対応していく考えを示した。
【参照ページ】NEC and ClimateAi Develop Conceptual Model to Promote Climate Change Adaptation in Agriculture
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