国連グローバル・コンパクト(UNGC)とは、1999年の世界経済フォーラム(ダボス会議)にて当時の国連事務総長コフィ・アナン氏が提唱した持続可能な成長を実現するための世界的な枠組みのことです。
国連グローバル・コンパクトは、人権の保護、不当な労働の排除、環境への取り組み、腐敗防止の4つの分野10の原則を掲げています。
- 原則1:企業は、国際的に宣⾔されている⼈権の保護を⽀持、尊重すべきである
- 原則2:企業は、⾃らが⼈権侵害に加担しないよう確保すべきである
- 原則3:企業は、結社の⾃由と団体交渉の実効的な承認を⽀持すべきである
- 原則4:企業は、あらゆる形態の強制労働の撤廃を⽀持すべきである
- 原則5:企業は、児童労働の実効的な廃⽌を⽀持すべきである
- 原則6:企業は、雇⽤と職業における差別の撤廃を⽀持すべきである
- 原則7:企業は、環境上の課題に対する予防原則的アプローチを⽀持すべきである
- 原則8:企業は、環境に関するより⼤きな責任を率先して引き受けるべきである
- 原則9:企業は、環境に優しい技術の開発と普及を奨励すべきである
- 原則10:企業は、強要と贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗の防⽌に取り組むべきである
国連グローバル・コンパクトはの10原則の遵守に賛同する企業は、国連グローバル・コンパクトに署名を行うことができます。2015年7月時点では世界約160ヶ国、1万3000を超える団体から署名が集まっています。民間企業による持続可能な取り組みの世界的フォーラムを開催する等、国連機関と民間企業の連携を図る場となっています。
日本においては、2003年にグローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)が発足し、2011年に法人化されました。2015年8月時点で205企業・団体が加盟しており、国内での取り組みとして東日本大震災復興支援活動をはじめ、年度ごとに環境経営やSRIなどの分科会を開催しています。
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