仏銀行大手BPCEグループは6月22日、日本市場初のソーシャルボンド・サムライ債(海外発行体による円建て債券)を発行した。発行額は581億円。格付はS&PでシングルA、ムーディーズでA2。優先シニア債で、償還期間は5年(発行額245億円)、7年(同235億円)、10年(同76億円)、15年(同25億円)の4つのトランシェ(区分)に分かれている。利率は、5年債が0.214%、7年債が0.367%、10年債が0.467%、15年債が0.689%。主要アレンジャーは、BPCEグループの投資会社ナティクシスとみずほ証券。共同主幹事は、大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券、ナティクシス、SMBC日興証券。
今回発行のソーシャルボンドの資金使途は、「バンク・ポピュレール」ブランドで展開する傘下の15銀行と、同じく「ケス・デパーニュ」ブランドで展開する傘下の16銀行の顧客向け、教育・ヘルスケア・社会セクター向けの借り換えローン。
BPCEグループは、フランスの大手協同組織金融機関「バンク・ポピュレール(庶民銀行)」と「ケス・デパーニュ(貯蓄銀行)」の系統中央機関が2009年に合併して誕生。現在はフランス銀行で第2位の規模。協同組織金融機関とは、中小規模の組合会員企業が集まって一つのグループを形成する銀行。協同組織金融機関全体を束ねる中央組織が「系統中央機関」と呼ばれる。BPCEグループは、2012年に初めてサムライ債を発行し、以後大規模サムライ債の発行に複数回成功している。
【参照ページ】GROUPE BPCE BECOMES THE FIRST BANK TO ISSUE A SAMURAI SOCIAL-IMPACT BOND
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