環境省は11月8日、10月に実施した海洋プラスチックごみの実態に関する日中共同調査の結果を発表した。漂流ごみの採取双方について、日中双方での手法を確認したところ、日本側は目視での調査のみだったが、中国側は目視に加えサンプリングネット調査も実施しており、中国側の方が詳細な調査を行っている実態がわかった。
今回の共同調査は、5月に開催された第11回日中高級事務レベル海洋協議での合意に基づくもの。初回の今回は、中国・黄海で日本側と中国側から大学等の研究者が複数名参加し、合同で調査を実施。情報交換を行った。
結果、漂流ごみの調査では、前述の通り違いがあったが、漂流マイクロプラスチックの採取方法では、日中間で大きな違いはなかった。但し、中国の方が、波が高い状況でもサンプリングネットが安定する工夫がなされていた。
また、中国側から参加した東中国師範大学では分析機器を取り揃え、世界各国の研究者が利用していることや、東南アジアから多くの研修を受け入れているとのこともわかった。
今後、調査手法を調和することが重要であることや、そのために引き続き情報交換を行っていることが重要であることが共有された。
【参照ページ】海洋プラスチックごみの実態に関する日中共同調査の結果について
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