米カリフォルニア州のギャビン・ニューソム知事は9月5日、送電網緊急事態を宣言した。8月下旬からの熱波が継続し、43℃以上の気温に見舞われたことにより、冷房需要が増加。電力使用量が2017年以来最高水準に達することが予測され、大規模な節電を呼びかけた。
ニューソム知事は8月31日に、自主節電を呼びかける「フレックスアラート(Flex Alert)」発令し、16:00から21:00の時間帯の電力消費を抑えるよう要請している。カリフォルニア州では、熱波による水力発電の発電量が低下していることも需給を逼迫させる要因となっている。そのため、調整電力として、火力発電の緊急追加発電を許可した。デマンド・レスポンス型の節電インセンティブも発動している。
加えて、同州北部では山火事「Mill Fire」が急速に拡大。ニューサム知事は9月2日、シスキュー郡に非常事態宣言も発令している。現時点では、送電網の断絶のおそれはない模様だが、同州の送電網は山火事リスクも抱えている。
同州では、9月5日まで「労働者の日」として連休だったが、9月6日から平日に戻る。それに加えて、さらに気温が上昇し46℃近くの地域まで出てきた。そのため、このタイミングでの送電網緊急事態となった。
【参照ページ】As Heat Wave Grips Western U.S., Governor Newsom Takes Action to Increase Energy Supplies and Reduce Demand
【参照ページ】Governor Newsom’s Update on Extreme Heat and Grid Reliability
【参照ページ】Governor Newsom Proclaims State of Emergency in Siskiyou County as State Secures Federal Assistance to Support Mill Fire Response
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