社会的責任投資(SRI)用のインデックス「Calvert Social Index®」を発表している米Calvert社は、同社のサステナビリティ調査部門がCalvert Social Index®の選定銘柄から米Aaron's社を外す勧告が提出されたと発表した。今回の提言が承認された場合、6月に行われるCalvert Social Index®委員会4半期定例会議の開催をもって、Aaron'sの登録抹消が実行される。
Calvert Social Index®はSRI分野で代表的なインデックスのひとつ。Calvertのサステナビリティ調査部門によって行われる調査では、ガバナンス、企業倫理、環境、職場環境、製品の安全性やインパクト、地域社会との繋がり、インターナショナルなオペレーションや人権に至るまで、幅広い領域が分析される。構成する銘柄は、アメリカに拠点を置く株式時価総額上位1000社の中で、サステナビリティに関する基準を全て満たす銘柄のみ。今回勧告の対象となったAaron's社は、家具や設備等のリースを手がけるニューヨーク証券取引所上場企業で、報告によると、同社はCalvert Social Index®が提唱するガバナンスや企業倫理に関し、要求水準を満たしていないことが判明したという。
ESG投資が広まる中、SRIインデックスから外される意味は大きい。年金などの機関投資家は、ESG基準の低い企業をポートフォリオに持つことを忌避する傾向が欧米では非常に強い。Aaron'sは実質的に投資家サイドから改善を迫られることになりそうだ。
【関連サイト】The Calvert Social Index®
【企業サイト】Calvert
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