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【アメリカ】ティファニー、2013年度のCSRレポートを発表

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ジュエリー大手のTiffany & Co.は8月4日、今年で4度目となる最新の年次CSRレポートを発表した。本レポートでは、ジュエリーに使われるダイヤモンドや金、ブランドの象徴でもあるブルーボックスやバッグに使用する紙など、同社にとって最も重要なサステナビリティ課題である原材料の責任ある採掘、調達に関する取り組みなどが、同社のCSRの歴史とともに紹介されている。

また、同レポートはGRIガイドラインのG4および国連グローバル・コンパクトのレポーティングフレームワークにも沿っており、同業界として初めてG4のフレームワークをESGパフォーマンスの報告に取り入れている。

Tiffany & Co.の会長兼CEOを務めるMichael J. Kowalskiは、「ジュエリー業界を率いる立場として、ジュエリーのサプライチェーン全体を通じた責任ある行動を促進するためには、ビジネスと道徳の両方の義務を果たさなければならないと信じている4度目となる今回のCSRレポートでは、より有意義で確実な情報をステークホルダーに提供するためにウェブサイトを刷新した」と語った。

レポートに記載されている主な内容は下記の通りだ。

鉱業

ジュエリー業界のサステナビリティ・リーダーとして、同社はより責任ある採掘基準の開発に向けて努力している。2013年はInitiative for Responsible Mining Assurance(IRMA)との協力によりグローバルな採掘基準の開発に向けて大きく前進しており、IRMAは先日、2015年のパイロットプログラム開始に向けたパブリックコメントの募集のために、新たな基準のドラフトを公開した。

また、同社はダイヤモンド産出国への積極的な投資によりサプライチェーンの健全性を維持する傍らで現地雇用の創出、スキルトレーニングなどを通じて地域経済にも貢献している。ダイヤモンド原石の輸入はKimberley Process Certification Scheme(KPCS)に加盟している国からのみに限定している。

そして、同社はジュエリー業界の中でも珍しくダイヤモンドや貴金属を供給する鉱山の多くと直接取引を行っている。2013年にはダイヤモンド原石の100%を既に採掘場所が分かっている鉱山またはそうした鉱山を持つサプライヤーから調達している。

紙とパッケージ

2013年に生産したティファニーブルーのボックスやバッグは全てForest Stewardship Council®(FSC®)認定を受けた原料のみを使用している。それらはリサイクル紙で作られており、ティファニーブルーを象徴するのに相応しい原材料や調達方法をとっている。

ガバナンス

Tiffany & Co.のCSRへのコミットメントは、同社役員によるCSR委員会だけではなく、会長兼CEOのMichael J. Kowalski氏によって推進され続けている。

環境

環境保全に対するコミットメントとして、同社は2013年から2020年までにグローバルの温室効果ガス排出量を15%削減するという目標を持っている。目標実現に向け、同社は米国にある39か所以上の店舗でディスプレイ照明をLEDに変更した。2014年中に新たに16か所が加わる予定だ。

慈善活動

同社は慈善活動にも積極的に取り組んでおり、2013年には税引前利益の2%以上を寄付した。さらに、ティファニー財団では責任ある採掘やサンゴ礁の保全などに取り組む機関を支援している。

同社は”Nature is our most important designer.(自然こそが我々のもっとも大事なデザイナーだ)”と考え、ジュエリー業界の中でも早くから積極的にサステナビリティに取り組んできた。同社の取り組みは下記の動画にもまとめられているので、興味がある方はぜひ見て頂きたい。

【企業サイト】Tiffany & Co.
【CSRページ】Tiffany & Co. Corporate Responsibility

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