スウェーデンのアパレル大手H&Mおよびスウェーデンの政府系投資ファンドSwedfundは9月2日、エチオピアにおける繊維産業の持続可能な発展に向けて提携することを発表した。H&MとSwedfundは既に今年5月に共同でエチオピアの工場視察を実施しており、このパートナーシップは今年の秋からスタートする予定だ。
H&MのCEOを務めるKarl-Johan Persson氏は「今回のコラボレーションは、これから発展を遂げるエチオピアの繊維産業に早い段階で関わり、現地の雇用増加に大きく貢献できる機会だと考えている。我々は長年に渡り、製造拠点の国々において労働条件や環境の改善に取り組んできた」と語り、今後の展開に期待を寄せた。
エチオピアにおいては、強固な自国産業の構築が雇用増加の鍵を握る。今回の提携により、H&MはSwedfundが投資するサプライヤーから製品を調達するだけではなく、サプライヤーに対して同社の持つ繊維ビジネスのノウハウも提供する。また、Swedfund はローカル市場におけるノウハウ提供およびH&Mサプライヤーへの更なる投資を行う予定だ。さらに、両社はサステナブルな製造のための基準作りや、水の利用状況や賃金などの指標の経過観察も行う予定だ。
SwedfundのCEOを務めるAnna Ryott氏は「H&Mとのパートナーシップを通じてエチオピアの繊維産業の発展に貢献することで、人々を、特に女性を貧困から救い、適正な労働条件のもとで雇用増加を実現したい」と今後の抱負を語った。
Swedfundからの投資、H&Mの製品調達、そして両社の専門ノウハウの提供により、エチオピアは持続可能な繊維産業を通じ、更なる経済発展と雇用増加を目指すことになる。
【リリース原文】H&M and Swedfund initiate cooperation in Ethiopia’s textile industry
【企業サイト】H&M
【企業サイト】Swedfund
(※写真提供:Martin Good / Shutterstock.com)
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