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【アメリカ】Chipotle、ゲーミフィケーションで自社食品の安全性をアピール 2015/08/07 最新ニュース

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 全米に約1700店舗を展開しており、メキシカン料理の”Chipotle”ブランドで知られる米ファストフードチェーン大手のChipotle Mexican Grillは7月21日、消費者に対して自社の食品の安全性を啓蒙するための新たなキャンペーン、”Friend or Faux“を開始した。

 同キャンペーンは、インタラクティブなデジタルゲームコンテンツを通じ、Chipotleが使用している原材料と一般的なファストフード店で使われている原材料との違いを消費者に知ってもらうというものだ。キャンペーン用のウェブサイトに”Friend or Faux”というゲームが用意されており、モバイル、パソコンの双方からゲームを体験できるようになっている。

 ゲームの内容はシンプルで、用意された20種類の原材料について、それがChipotleのメニューと一般的なファーストメニューのどちらに(または両方に)含まれているかを当てていくという仕組みになっている。全ての原材料のクイズに回答したユーザーには「1つ買うと1つおまけ」のモバイル特典がプレゼントされるほか、宝くじキャンペーンへのエントリー資格が与えられる。また、FacebookやTwitterでゲームをシェアしたユーザーにもボーナスとして宝くじへのエントリー資格が与えられる。

 このキャンペーンは、Chipotleの新鮮で高品質な食材へのコミットメントを強調するものだ。生産者や環境、動物、そして消費者を尊重しながら、産地や生産工程の保護、管理への先進的な取り組みをアピールしている。また、同キャンペーンは上記のようにChipotleの原材料の安全性を知ってもらうだけでなく、実際に店舗へ足を運んでもらう、より多くの人々にキャンペーンの存在を知ってもらうための仕掛けも設計されており、マーケティングの一環ともなっている。

 新メニューの投入やメニュー拡充が来店客数の増加ドライバーとして活用されることが多いファストフード業界では、より安価な加工食品の使用が一般的なっており、それらの食品は多くの添加物や人工成分を含んでいる。このような業界の慣行に対し、Chipotleは今年の4月には米国のレストランチェーンとして初となる遺伝子組み換え食品ゼロを実現するなど(※参考記事:【アメリカ】Chipotle、レストランチェーンで米国初となる遺伝子組み換え食品ゼロを実現)、高品質かつ安全な食材を用いて、伝統的な調理方法で作った料理を提供する姿勢を貫いている。

 Chipotleで企画・開発責任者を務めるMark Crumpacker氏は「最近、ファストフード企業らが人工成分を彼らの食品から排除するという話しをよく聞くが、それらの発表の大部分は、多数の添加物のほんの一部を取り除くというものに過ぎない。今回のキャンペーンを通じて、我々は消費者に対してChipotleの食品と他店のファストフードやパッケージ食品に使用されている複雑な原材料リストを比較する楽しい機会を提供する。人々に自分たちが食べているものにより関心を持ってもらうことで、自分たちがとりうる選択肢についてより理解を深めてもらいたい」と語る。

 食の安全は誰にとっても関心事項だが、実際にはほとんどの消費者が日々自分が口にするものに何が含まれているのかよく分かっていないのが現状だ。今回のChipotleのキャンペーンは、ゲームという消費者参加型の仕組みを通じて自社の取り組みを知ってもらい、他社との違いを認識させるというユニークな取り組みだ。レポートという形ではないものの、自社のCSRを消費者に効果的に伝えるための優れた方法の一つだと言える。

【キャンペーンサイト】Friend or Faux
【参照リリース】Chipotle Continues Effort to Educate Consumers on What’s in Their Food in Upcoming Marketing Campaign
【企業サイト】Chipotle

(※Northfoto / Shutterstock.com

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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