米フェイスブックは1月24日、アイルランドのミース州クロニーに新たに同社のデータセンターを開設すると発表した。欧州におけるデータセンターはスウェーデンに続き二番目となる。同データセンターはフェイスブックやメッセンジャー、インスタグラムなど、同社が世界中に展開しているサービスのインフラ基盤として稼働していくことになる。
フェイスブックによると、同データセンターは最先端のテクノロジーが隅々まで活用されており、世界で最も先進的かつ効率的で持続可能なデータセンターの一つになるとのことだ。データセンター内の全てのラックやサーバー、その他の部品がOpen Compute Projectの一環としてゼロからデザイン・建設されているという。Open Compute Projectはフェイスブックが2011年に開始したプロジェクトで、エネルギー効率・コスト効率の高いインフラソリューションを創出し、それをオープンソースとして共有するという業界全体の取り組みだ。
また、今回新たに開設されるデータセンターはアイルランドが持つ豊富な風力資源を活かして100%再生可能エネルギーで運営される。これにより、フェイスブックは2018年末までに自社インフラの50%を再生可能エネルギーで賄うという目標の実現に大きく近づくとしている。アイルランドは2009年からフェイスブックのグローバルのヘッドクウォーターでもあり、同社は今後も同国および欧州に多大な投資を続けていく意向だ。
フェイスブックやグーグル、アップルなどに代表されるように、大手IT企業らによる再生可能エネルギー投資は加速している。今後、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の進展などあらゆる業界・分野のIT化が進むと考えられる中、これらのIT企業らが持続可能なエネルギーへとシフトしていくことは産業界全体にとっても大きな意味を持つ。今後のさらなる取り組みに期待したい。
【参照リリース】County Meath to Host First Facebook Data Center in Ireland
(※写真提供:MOSO IMAGE / Shutterstock.com)
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