
オランダ金融大手INGグループは6月28日、米国とカナダで社会問題となっているカナダのエネルギー大手トランスカナダが手掛ける長距離石油パイプライン「キーストーンXLパイプライン建設プロジェクト」と「エナジー・イースト・パイプライン建設プロジェクト」、カナダのエネルギー輸送大手Enbridgeが進める長距離石油パイプライン「LINE 3 Replacementプロジェクト」等、カナダでの主要なパイプラインプロジェクトからの投融資撤退(ダイベストメント)を決定したと発表した。
米国とカナダのパイプラインプロジェクトに関しては、環境破壊や先住民の権利侵害などで、反対運動が巻き起こっている。このような社会的なプレッシャー受け、今回INGグループは、同案件からの投融資撤退を決めた。INGグループは2012年12月に「オイルサンドに直接関連する採掘、輸送、加工プロジェクトには一切投融資しない」という方針を掲げていたが、カナダのパイプライン計画がこれに該当するかは不透明だった。今回、上記3つのプロジェクトに資金提供しないことを明言した。同社はオイルサンドについて「加工にはエネルギーが大量に必要となることが知られており、二酸化炭素排出、水汚染、採掘時に地表面に悪影響を及ぼす」と説明した。
INGグループは6月中旬、米石油・天然ガスパイプライン大手のキンダー・モルガンの「トランス・マウンテン・パイプラインの輸送能力拡大プロジェクト」へ融資しないことも明言している。
【参照ページ】Extractives industry
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