食糧農業機関(FAO)は3月15日、自然災害により2005年から2015年までの10年間で、発展途上国の農業・畜産業に960億米ドル(約10兆円)の経済的損害を与えていると発表した。最も深刻なのは旱魃。その他、洪水、森林火災、嵐、病虫害、家畜病、化学薬品流出、有害有毒藻類ブルーム等がある。
自然災害別の経済的損害は、旱魃が290億米ドル、洪水が190億米ドル、地震・地すべりが105億米ドル、異常気象や嵐等の他の気象災害265億米ドル、生物学的疾病95億米ドル、森林火災10億米ドル。
地域別の経済的損害は、アジアが約半数の480億米ドル。アフリカが260億米ドル、中南米が220億米ドル。
世界で農業に従事する人は約25億人。世界の半数の農畜産物は、小規模の農家・畜産家・漁師によって生産さえれている。このような弱者ほど自然災害の影響を受けやすい状況にある。
【参照ページ】Disasters causing billions in agricultural losses, with drought leading the way
【レポート】The impact of disasters and crises on agriculture and food security 2017
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら