【中国】ウォルマート、サプライチェーンのCO2排出量を2030年までに5千万トン削減。政府とも連携 2018/04/03 最新ニュース

 世界小売大手米ウォルマートは3月29日、2030年までの中国でのサプライチェーン全体で二酸化炭素排出量を5,000万t削減する計画を発表した。同社は、2030年までに世界全体で10億tの二酸化炭素排出量を削減するプロジェクト「Project Gigaton」を展開しており、その一環。中国の主要サプライヤーから同プログラムに巻き込み、最終的には中国の全サプライヤーの参加を目指す。

 ウォルマートは、科学的根拠に基づく排出削減目標設定(SBT)イニシアチブに承認された世界初の小売企業。Project Gigatonが掲げる10億tの削減は、乗用車2億1,100万台の排出量に相当する。同プロジェクトにはすでに中国、インド、米国から約400社が参加しており、中国での新たなプロジェクトで目標達成に弾みをつける。ウォルマートは、中国サプライヤー向けに、中国と英語で各種ツールやケーススタディのオンライン提供を実施している。

 ウォルマートは、Project Gigatonより前から中国での環境対策に努めている。2014年には「Factory Energy Efficiency Program」を展開し、当初目標の「2017年までに70%の関係工場をエネルギー効率改善プログラムに巻き込む」はすでに達成。これまでに中国で8,800の工場がプログラムに参加し、年間4,000万米ドルのコスト削減と、二酸化炭素排出量27万tの削減に成功している。

 同社は今回、サプライヤーだけでなく、自社の中国事業運営における環境対策についても言及。店舗、配送センター等の施設で売上一単位あたりの原単位二酸化炭素排出量を2025年までに25%削減する。これは2005年の排出レベルを70%も下回る規模となる。ウォルマートは施設での事業運営効率改善や、再生可能エネルギーの施設内発電も計画している。また最近では、既存の1,400店舗を修繕し、LED電灯や新型空調システム、冷蔵システムを導入した。

 中国政府との連携も密に行い、中国商務部(MOFCOM)が主導する「Green Building Certificate Program for Hypermarkets(ハイパーマーケット・グリーンビルディング認証プログラム)」にも参加予定。再生可能エネルギー導入を進める中国政府や業界関係者等との協力も進める。さらに、中国商務部とともに、「Green Packaging Standards(グリーン包装基準)」の策定も進めており、ごみ廃棄の削減やリサイクルの推進も積極化する。

【参考サイト】
Walmart “Walmart Commits to Reduce Emissions by 50 Million Metric Tons in China”
(https://news.walmart.com/2018/03/29/walmart-commits-to-reduce-emissions-by-50-million-metric-tons-in-china)

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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