【オーストラリア】アジア金融機関複数、印アダニ・グループのカーマイケル石炭採掘への融資拒否 2018/08/22 最新ニュース

 インドの新興財閥アダニ・グループが、オーストラリア・クイーンズランド州で計画している「カーマイケル石炭採掘プロジェクト」に対し、日本勢を含むアジアの金融機関複数が、融資を拒否したことが明らかとなった。インド現地紙Business Standardが報じた。

 カーマイケル石炭採掘プロジェクトに対しては、すでに多くの問題が指摘されている。鉱区が世界最大のサンゴ礁帯で世界遺産に登録されているグレートバリアリーフの近いことや、石炭増産が気候変動の加速につながる問題。最近では、鉱区に近い地主から提訴され、裁判が間もなく始まる状況にもある。その結果、これまでドイツ銀行やオーストラリア四大銀行は同プロジェクトへの融資を禁止している。

【参考】【オーストラリア】ウエストパック銀行、カーマイケル石炭採掘への融資拒否を発表。4大銀行全て撤退(2017年5月13日)

 今回Business Standardが融資を拒否したと報じたのは、日本生命保険、第一生命保険及び中国の大手金融機関4社。また、韓国政府も石炭プロジェクトへの融資を原則禁止する政策を掲げたことにより、韓国の大手銀行も同プロジェクトへの融資を禁止しているという。

 カーマイケル石炭採掘プロジェクトは、鉱区開発だけでなく、採掘した石炭を運搬する鉄道路線の整備、アボット・ポイント石炭積出港の拡張工事等を含む大規模なもの。アダニ・グループは、総事業費を160億豪ドル(約1.3兆円)と見込む。すでに、石炭採掘で11億豪ドル(約894億円)、鉄道整備に2億豪ドル(約162億円)、港拡張に18億豪ドル(約146億円)を費やした。今後、プロジェクトファイナンスが順調に進むかたプロジェクトの採否を握る。

 オーストラリアの現自由党政権は、カーマイケル石炭採掘プロジェクトを推進してきたが、野党労働党はプロジェクトに反対する姿勢を示している。

【参考ページ】Adani’s coal mining project in Australia may hinge on court, woes continue

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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