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【アメリカ】ウォルマート、アマゾン、eBay、強制労働懸念のトルクメニスタン産綿商品を販売。対応回答

 国際人権NGOビジネスと人権リソースセンター(BHRRC)は1月31日、アマゾン、ウォルマート、eBayの3社に対し、人権侵害の懸念が強いトルクメニスタン産コットンを用いた製品販売に状況について質問票を送付した。3社は2月18日までにBHRRCに対応状況を回答し、内容が公表された。

 トルクメニスタン産コットンについては、トムソン・ロイター財団が1月31日、トルクメニスタン産コットンを材料としたハンドタオルが、3社のEコマースサイトで販売されていると報道。トルクメニスタンでは、綿花栽培農園で数十万人が強制労働や児童労働させられ、この事実を記録した国民は、投獄、拷問させられていることが発覚している。これを受け、米税関・国境警備局(CBP)は2018年5月、関税法に基づき、トルクメニスタン産コットンを含む製品の輸入禁止を発令した。

 トムソン・ロイター財団が調査したところ、Eコマースでトルクメニスタン産ハンドタオルを販売したことが確認されたのは、バージニア州に本社を置く小規模企業「Goza Towels」。Goza Towelsに回答を求めたところ、輸入禁止ルールの事実を認識しており、今後同タオルを輸入しないと約束したという。しかし、同財団は、Eコマース上で違法ハンドタオルの販売を容認していた3社の責任を追及。アマゾンは、即座にGoza Towelsの店舗ページから、ハンドタオル等を削除したが、それ以外の製品については何も対処しなかったという。一方、eBayとウォルマートは、そのまま販売を続けたという。

 そこでBHRRCは今回、3社に直接質問票を送付した。アマゾンは、強制労働に関与する製品、例えばトルクメニスタン産やウズベキスタン産コットンを材料とする商品は販売が禁止されており、懸案の商品もすでに販売できない状況にしたと回答。

 ウォルマートは、トルクメニスタン産コットンを材料とする商品は自社販売チャネルでは扱っていないが、契約小売企業がマーケットプレイス型販売ページで販売していた状況を認め、当該商品をページから削除したと回答した。

 eBayは、当該商品はeBayの取引ポリシーに違反しており、販売が禁止されているとだけ回答した。

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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