金融世界大手BNPパリバの保険子会社BNPパリバ・カーディフは3月18日、新たなESG投資方針を打ち出した。石炭ダイベストメントを進める一方、2020年までに環境負荷を低減する「環境投資」額を35億ユーロ(約4,400億円)にまで増やす。
BNPパリバ・カーディフは2017年、2020年までに環境投資額を24億ユーロにまで約倍増させる計画を発表したが、2018年時点で26億ユーロに達し目標を達成。そこで目標を上方修正し、2020年までに35億ユーロとした。グリーンボンドへの投資が中心。
また石炭ダイベストメントでは、BNPグループ全体の方針に則し、フランス、イタリア、ルクセンブルクで管理する投資運用資金1,145億ユーロ(約14.5兆円)全体で進める。すでに同社は、石炭火力発電が発電全体の30%以上を占める電力会社への投融資は禁止しており、2018年に2,000万ユーロ(約25.3億円)の有価証券を売却済み。今後は、投資先企業へのエンゲージメントを強化していく。エンゲージメントの内容には、環境だけでなく、ダイバーシティや人権も含める。
フランスでの不動産投資でもESG投資を強化する。同社すでに、2020年までに55オフィス物件からのエネルギー消費量を30%削減する目標を掲げており、達成に向け推進する。エネルギー消費の具体策では、エアコン不要のビルや、屋上庭園、木造建築等を進める。
【参照ページ】Insurer BNP Paribas Cardif sets target of 3.5 billion euros in green investments by end 2020
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