オランダ首都アムステルダム市政府が、2030年までにガソリン・ディーゼル車の走行を禁止することを計画していることがわかった。オランダでは、2018年1月に中央政府の健康委員会が、政府に対し抜本的な大気汚染対策に乗り出すことを要求しており、今回の計画もその一環。
同計画では、まず2020年から15年以上古い車種のディーゼル車は、環状道路A10内で走行できなくなる。排気ガスを出す公共バスも2022年から同市中心部に入ってこれなくなる。2025年までには、排気ガスを出す船や原付バイクの走行も禁止する。そして、2030年までにガソリン・ディーゼルの全車両は走行が禁止する。
同計画は、市民に対し、電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)への乗り換えを迫ることになる。需要が上がれば中古車市場も活況となるため、新車市場への追い風にしたい考え。普及に向けては、EV充電ステーションの増設が欠かせないが、現状の市内3,000ヶ所から、約2万ヶ所にまで増やす考え。
アムステルダムを含むオランダの主要都市では、大気汚染でEU基準をクリアできていない。欧州の各市がディーゼル・ガソリン車離れを進める背景には、厳しい大気汚染基準の存在もある。
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