英プラスチック啓蒙NGOのSurfers Against Sewage(SAS)は6月5日、英ロンドンを代表するビジネスエリア「カナリー・ワーフ」のデベロッパー、カナリー・ワーフ・グループに対し、商業施設として初めてのPlastic Free Communities認証を付与したと発表した。テナントとともにプラスチック廃棄物削減に取り組んできた姿勢が評価された。
カナリー・ワーフのテナント37社は、3品目以上の使い捨てプラスチックの使用を廃止するとともに、その次のアクションを共同で模索するワークショップ等を開催してきた。使用済ペットボトルや空き缶を入れると現金がもらえる装置「Reverse Vending Machine」を英国で初めて設置し、マイボトルやマイカップ、マイバッグを使用するたびにポイントがもらえるスマホアプリ「Helpful」も開発した。ウォーターサーバーや、プラスチックを一切に使用しないフードコートも施設内に設けた。
カナリー・ワーフは沿岸部に立地しており、海のごみ箱として注目を集める「Seabin(シービン)」も複数投入した。Seabinは、海に浮かべることで、海上に浮遊するプラスチックを捕獲し回収する装置。現在、世界的に展開が進んでいる。
これらの取組を通じて削減できた使い捨てプラスチックは200万個以上。使い捨てプラスチックは施設内83店舗で全廃され、それだけ100万個の使い捨てプラスチックが削減できた。コーヒーカップ400万個のリサイクルも成功。ペットボトル水も10万個以上削減できた。Seabinが回収した海洋プラスチックはすでに30kgに達した。
【参照ページ】CANARY WHARF CROWNED THE WORLD’S FIRST PLASTIC FREE COMMUNITIES APPROVED COMMERCIAL CENTRE
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