議決権行使助言世界大手米グラス・ルイスとISSは6月初旬、日産自動車の株主総会を前に、同社の西川廣人・代表取締役兼CEOへの取締役再任決議に反対を推奨した。国内外のメディアが複数報じた(*)。議決権行使助言会社は、主に機関投資家に対し、株主総会での議決権行使において賛否へのアドバイスを行うサービスを提供している。世界二大会社がともに、西川廣人への再任反対を呼びかけたことは大きな影響を与えそうだ。
今回の表明については、同社のカルロス・ゴーン元代表取締役会長の逮捕及び解任以降のゴタゴタの責任を西川CEOに求めるもの。特にルノーとの連携不和に懸念を示している。
ISSは、同社の永井素夫・監査役についても再任反対を推奨。ゴーン被告の不正行為を監督できなかった責任を追及した。
日産自動車の株主構成は、ルノーが約43%を保有し、外国人投資家は約18%。外国人投資家は、議決権行使助言会社の推奨に合わせて投票する傾向にある。再任の是非は、ルノーが大きなカギを握る。
[*]2019年6月24日に追記した。
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