英小売大手Co-op(コープ)は12月30日、PBブランド商品での容器・包装を100%リサイクル可能な素材に切り替えると発表した。リサイクルが難しい黒色プラスチックを2020年夏までに全廃するとともに、包装フィルムもリサイクル可能な素材に切り替える。また、1月2日、小売として最大規模になるビーガン・ブランドGRO」でも即日配達を実施すると発表した。
英国では現在、プラスチック包装フィルムはリサイクル品としてごみ回収をしていない。Co-opは年間でプラスチックを7.5億枚生産していることを問題視し、今後独自スキームでプラスチック包装フィルムを回収を構築していくとした。まず今春、店舗で試験導入し、夏までに店舗への回収ボックス設置を全国に拡大していく。
ビーガン向けブランドGROは植物由来の代替肉や代替チーズを用いた加工食品35種を用意。オンラインで販売するとともに、1月8日から生協2,000店舗、独立小売店4,000店舗でも販売する。但し、ミートフリー商品全35種の取扱いは、生協300店舗のみ。また、2020年中に、食品やワイン等でビーガン商品1,000種以上の販売を開始し、ビールや炭酸飲料のビーガン版も展開していく展開予定。
ビーガン向け植物由来代替商品市場は高まっている。同生協の調査レポート「Ethical Consumerism report」によると、同市場規模は2019年に、1999年比2倍以上となる10億ポンドに達した。同生協も過去12ヶ月、ベジタリアン商品売上が12%以上増加し、代替乳製品売上も14%増加したという。
Co-opはまた1月2日、Eコマース即時配送の対象店舗を大幅に拡大することも発表。現在はロンドンとマンチェスターのみだが、ブライトン、ボーンマス、サウサンプトンにも広げる。今後12ヵ月で約100都市、650店舗で利用可能となる予定。その内250店舗は、独自のECサイト「shop.coop.co.uk」からの注文も受け付け、自転車等を活用した二酸化炭素排出量の少ない配送を行う。また同生協は、出前サービス欧州最大Deliverooとの提携を強化し、400店舗から約100都市への30分以内配送の実現を目指すとした。
【参照ページ】Co-op to “GRO” online
【参照ページ】Ethical spending tops £40bn as Co-op commits to 100% recyclable packaging
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら