【ベトナム】飲料大手Winking Seal Beer、アルミ缶水ブランド発表。ペットボトル削減

　ベトナムの飲料大手Winking Seal Beerは1月14日、飲料向けアルミ缶製造TBC-Ball Beverage Can Vietnam及び飲料ペットボトル製造Ball Asia Pacificと協働で、アルミ缶水製品ブランド「beWater」を発足した。国際的なホテルグループや食品・飲料容器メーカーと提携し、リサイクル可能なアルミ缶を提供。ペットボトル消費からの脱却や包括的な環境フットプリントの削減を目指す。

　ベトナムでは毎年、プラスチック廃棄物180万tが海洋に流出しており、海洋プラスチックの流出元ワースト5の1つ。毎分ペットボトル100万本が消費され、そのうち80%は海洋に流出しているとされる。同国政府は、2021年までに都市部の小売や市場における使い捨てプラスチックを禁止し、2025年までに全土で禁止にする方針を掲げている。

　同国では観光産業が急成長しており、海岸近くで事業活動を行うホテル等のホスピタリティ事業は、海洋汚染に対する重要な役割を担う存在。同ブランドと提携し、アルミ缶の配送から回収、リサイクルまで製品ライフサイクルを全体を完全に管理することで、地域の重要な課題解決に取り組む。また、同ブランドは、リサイクル可能なアルミ缶の品質保証のため、イオンや塩類等、水以外の不純物を透過しない「逆浸透膜」やUVライトによる浄化も実施。リサイクル可能なアルミニウムを、瓶や発泡スチロール製容器、使い捨てプラスチック等と比べ、コスト効率の高い選択肢にすることを目指すとした。

【参照ページ】beWater

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所