日本エアーテックは3月9日、サステナブル新株予約権を発行したと発表した。アレンジしたのは野村證券。新株予約権に「サステナブル」を付けた発行は、今回が世界初。
今回のサステナブル新株予約権は、過去に前例がなく、国際的な発行ガイドラインもないため、国際資本市場協会(ICMA)の「グリーンボンド原則(GBP)」「ソーシャルボンド原則(SBP)」「サステナビリティボンド・ガイドライン(SBG)」を参照した。セカンドオピニオンは、日本総合研究所。
資金使途は、エアーシャワーを主力生産品とする越谷新工場の生産棟建築に係る設備資金、同社製品を販売促進するための本社隣接地でのショールーム及び事務所の建築に係る設備資金、ファン(送風機)の改良による省エネルギー化技術や素材を従来の板金からプラスチックに変更する等の低コスト化技術に対する研究開発費の3点。
インパクト算出については、現段階ではまだ検討中。日本総合研究所は、新工場とショールーム・事務所については建屋の省エネ性能を、研究開発については技術の省エネ性能ポテンシャルを評価した。また社会的インパクトも評価も行ったが、定性面の評価を実施し、適格と判断した。
今回のストックオプション発行による資金調達額は、9億7,592万円。野村證券が全額引受けるが、長期保有せず、販売する予定。野村證券は今回のストック・オプションを「サステナブルFITs(Flexible Issuer’s Transactions)」を呼称している。
【参照ページ】第三者割当による行使価額修正条項付第9回新株予約権
【セカンドオピニオン】Second Party Opinion: 日本エアーテック株式会社
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