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【国際】独SAP、企業用ツールを一部無料開放。新型コロナウイルス特需を考慮

 IT世界大手独SAPは3月10日、新型コロナウイルスへの影響を考慮し、同社の企業用ツールの一部を無料開放すると発表した。IT大手では、新型コロナウイルスで特需として発生したニーズを取り込むため、無料の試用期間を設定する企業が増えている。

 今回無料開放するツールは、スポット調達ツール「SAP Ariba Discovery」と出張・経費管理クラウド「SAP Concur」の管理ツール「TripIt Pro」。SAP Ariba Discoveryは、190ヵ国以上400万社のサプライヤーが登録。年間取引高は3兆2,100億円にのぼる。今回、90日間無料開放する。新型コロナウイルスでサプライチェーンが混乱していることに対応し、スポット調達をしやすくする。SAPは、同ツールを開放することで、出荷遅延、キャパシティの問題、危機の際に増加する消費者需要等の混乱を最小限に抑えることができるとしている。

 出張・経費管理クラウド「SAP Concur」の管理ツール「TripIt Pro」は、6ヶ月間無料開放する。無料対象は、3月13日から3月31日までに登録した人。既存のTripItユーザーも同様にプレミアムサービスを6カ月間無料で利用できる。

【参照ページ】SAP Addresses Supply Chain and Business Travel Disruption Around COVID-19

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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