民主党の連邦上院議員8人は3月18日、新型コロナウイルスに対する連邦政府の経済支援策について、困窮を極める航空会社とクルーズ船会社に対する救済支援について二酸化炭素排出量削減を条件とする政策案を共同発表した。
航空会社と海運会社は、二酸化炭素排出量の多い分野。現在、航空会社だけでも政府に対し、500億米ドル(約5.5兆円)の資金支援を求めている。今回発表された共同文書では、この支援のタイミングを活かし、支援を受け入れる航空会社とクルーズ船会社には、二酸化炭素排出量削減を義務化する案を打ち出した。但し、削減数値や削減アクションについては同文書では触れていない。
今回の文書の宛先は、民主党のナンシー・ペロシ連邦下院議長、チャック・シューマー上院院内総務、ケビン・マッカーシー下院院内総務と、共和党のミッチ・マコーネル上院院内総務の4名。
現在の米国連邦議会は、上院は共和党が、下院は民主党が多数派。共和党のトランプ大統領は、航空会社とクルーズ船会社への救済を一刻も早く実現させたい考えで、今回の提案が受け入れられるかは未知数。やや実現までの道は険しいとの見方もある。
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