
メキシコ西岸の都市メヒカリ市は3月21と22日、飲料世界大手米コンステーレション・ブランズの市内での飲料工場建設の是非を巡る住民投票で圧倒的多数で否決。建設計画が暗礁に乗り上げた。
今回の建設は、コンステーレション・ブランズがメキシコでの生産量を拡大するために計画したもの。総額は14億米ドル(約1,500億円)で、メキシコ連邦政府も長年、誘致に協力していた。だが2018年12月に就任したアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領が、住民投票にかけることを決め、市民の声をきくアクションに出た。
結果、約76%の住民が今回の住民投票で反対票を投じた。理由は、飲料工場での水資源需要が高まることで、地域の水供給の安定性が損なわれると判断したため。特に農家が忌避した。これを受け、メキシコ連邦政府は、コンステレーション・ブランズへ水利権を提供しない考えを明らかにした。コンステレーション・ブランズは、ビール、ワイン、ウイスキー等の世界大手。
コンステレーション・ブランズは、すでに基本的な政府許可を得ており、2016年に工事を着工。2021年にも完成する予定で、すでに9億米ドルを費やしている。さらに雇用も750人分創出するとしていた。同社はメキシコですでに9,000人を雇用している。
メキシコ連邦政府が、大規模工場建設プロジェクトで住民投票にかける判断を下したのは今回が初。メキシコでの政治リスクが浮き彫りになるとともに、水資源が工場操業を危ぶませるという事例にもなった。
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