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【アメリカ】HP、海洋プラスチック再生素材でULから認証取得。高い環境・社会インパクト認められる

 電気電子世界大手米HPは4月16日、海洋プラスチックごみをリサイクルして生産したプラスチック素材5種類で、評価・認証機関世界大手ULより「UL2809」認証を獲得したと発表した。同認証を取得した企業はHPが世界初という。

 UL2809認証は、「Environmental Claim Validation Procedure(ECVP)for Recycled Content」。サーキュラーエコノミーのための認証で、製品のリサイクル素材(再生素材)含有量が審査される。今回認証を取得した素材は、再生素材を99%活用しているものから、5%のものまで5種類ある。

 同認証では昨今、リサイクル素材の原料となる廃棄物の回収が地域社会に与えるインパクトも審査対象と加えており、環境インパクトと社会インパクトの双方の観点から評価されるものとなっている。そのため、審査では素材や部材を提供するサプライヤーの協力が不可欠で、今回もHPと協働し、サプライヤーの監査も実施した。

 今回、社会監査では、ハイチでも実施された。HPは、ハイチでは、沿岸部に散乱しているプラスチックごみを運んできた人々に費用を支払う社会開発・雇用創出プログラムを実施。今回の監査では、ごみの収集、回収の過程で労働慣行や安全面のチェックがなされた。ハイチでは現在、1,100の雇用創出に成功。それにより児童150人が、学校、食料、医療へのアクセスが可能となった。

【参考】【ハイチ】HP、ごみ埋立場で生計を立てる貧困層を支援。リサイクルフロー確立を同時に目指す(2016年10月12日)

 HPはすでに海洋プラスチックを450t以上もリサイクルしてきた。この量はペットボトル3,500万個分に相当する。同社は、人権NGOのFirst Mile Coalitionと連携し、インクカートリッジで再生素材を活用し始めたが、現在はパソコン本体素材でも再生素材を活用している。

【参考】【ハイチ】HP、プラスチック洗浄ラインを2億円かけ増設。海洋プラスチック・リサイクル(2019年4月22日)
【参考】【インドネシア】HP、海洋プラ削減イニシアチブに参画。プラ回収・リサイクル、現地雇用創出 (2020年1月22日)
【参考】【アメリカ】HP、海洋プラスチックの再生素材を活用した世界初のPC発売。2020年には全モデルに(2019年10月1日)
【参考】【アメリカ】HP、家庭用プリンター・ノートPCでの再生プラ含有割合を2025年までに30%(2019年6月23日)

【参照ページ】HP Receives First Recycled Content Validation for Ocean-Bound Plastics from UL

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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