製造業世界大手米HPのインドネシア法人は1月14日、海洋プラスチックごみ削減イニシアチブ「STOP」への参画を発表した。同社はテクニカルパートナーとして、東ジャワ州における資源回収施設における回収、リサイクル、収益化機会の創出等の循環マネジメントシステムの構築を支援。STOPは地域社会に対し、適切な分別や廃棄といった廃棄マネジメント手法を教育する。
同イニシアチブは2017年に設立。東南アジアにおけるプラスチック海洋流出ゼロ達成、リサイクル増加、経済的持続可能性の実現、新たな雇用の創出、廃棄の処理誤りによる公衆衛生や観光、漁業への悪影響の削減を目指している。インドネシアでの活動は2018年より開始。これまでのべ3万人が参加し廃棄物1,800t(内プラスチック300t)を回収。正規雇用を60人分を創出してきた。同イニシアチブは2020年、さらに2都市で実施し、年間で廃棄物8万t(うちプラスチック8,000t)の海洋流出を防ぐ予定。参加者ものべ45万人を見込む。
HPは2025年目標として、同社製品「Printing and Personal Systems」における再生プラスチック利用を30%まで増加させるとしている。2018年には、合計2.1万tの再生プラスチック素材を活用した。製品内訳は、PC製品で8,000t以上、プリンターで4,700t以上、同社製インク8,000t以上。また、2019年9月には、すでに加盟していたイニシアチブ「NextWave Plastics」の要請に応え、海洋プラスチックを利用した世界初のノートパソコン「HP Elite Dragonfly」を開発済み。
【参考】【国際】HPとイケア、海洋プラスチック対策「NextWave Plastics」に加盟。合計10機関に(2018年10月25日)
加えて同社は2016年以降、First Mile Coalitionと協働し、ハイチで海洋プラスチックを回収し、インク・カートリッジで再生素材として活用するアクションを実施している。
【参考】【ハイチ】HP、プラスチック洗浄ラインを2億円かけ増設。海洋プラスチック・リサイクル(2019年4月22日)
【参照ページ】HP INC. JOINS PROJECT STOP TO KEEP PLASTIC WASTE OUT OF THE ENVIRONMENT
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