米コカ・コーラ・カンパニーのアジア大洋地域ボトラーのコカ・コーラ・アマティル(CCA)は5月20日、インドネシア容器製造Dynapack Asiaと合弁会社を設立し、インドネシアにペットボトルのリサイクル工場を建設すると発表した。同施設の経済的実現可能性、規模、立地、要件等の概念実証を行い、バリューチェーンへの統合を進める。
CCAは、オーストラリアに本社を置き、他にもニュージーランド、インドネシア、パプアニューギニア、フィジー、サモアの6ヶ国に事業展開している。アマティルは、再生プラスチック素材の使用で、バージンプラスチック使用量を毎年2.5万t削減可能と推定。インドネシア政府は、政策目標として2025年まで国内の海洋プラスチックごみを70%削減することを掲げている。また世界経済フォーラムが2018年に発足した「グローバル・プラスチック・アクション・パートナーシップ(GPAP)」では、インドネシアを最初の実証国として位置づけ、インドネシアに「国別プラスチック・アクション・パートナーシップ(NPAP)」が組成されており、CCAはNPAPとも足並みを揃える。
一方Dynapack Asiaは、エレンマッカーサー財団の「New Plastics Economy Global Commitment」に署名。2025年までにパッケージ製品に再生プラスチック素材を25%以上を使用することを宣言しており、今回の取り組みはその一環。
【参考】【国際】世界290の企業・政府・NGO、海洋プラスチック対応「Global Commitment」署名。日本ゼロ(2018年10月30日)
CCAとDynapackは、生産やリサイクルプロセスに関する専門知識を活用するための共同チームを設立。合弁会社では、コカコーラのビジョン「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」に則り、低品質プラスチック廃棄物をバージンプラスチックと同水準にまで戻す。廃プラスチックの回収では、Bali Beach Clean-Up等の草の根運動等を支援していく。
【参照ページ】HEADS OF AGREEMENT SIGNED TO BUILD RECYCLING PLANT IN INDONESIA
【参照ページ】Radically Reducing Plastic Pollution in Indonesia: A Multistakeholder Action Plan National Plastic Action Partnership
【参照ページ】GPAP
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら