EUの欧州イノベーション会議(EIC)は7月23日、欧州グリーンディール戦略と欧州復興計画に基づき、環境分野でのゲームチェンジャーとなるスタートアップ64社に対し、総額3.07億ユーロ(約380億円)の助成金及び出資を決定した。女性CEOの企業が3分の1以上を占めた。
EICは、EUの次期7カ年計画「Horizon Europe」が始まる2021年に正式に活動を開始するEUのイノベーション推進期間。2017年からパイロット・フェーズとして位置づけられており、2018年までに2,078のプロジェクトに対し、総額8.93億ユーロの助成金を出した。
2019年には、起業家、ベンチャーキャピタル、科学技術の各界からイノベーター22人をEICアドバイザリーボードに任命。同年からは、助成金提供と出資を組み合わせたブレンデッドファイナンスを実施する「アクセレーター・プログラム」を開始し、1億ユーロ以上の出資を含め総額10億ユーロの資金拠出を実施。同時に「パスファインダー・プログラム」も立ち上げ、高リスクの新興技術分野にも助成を開始した。累計資金拠出総額は33億ユーロとなる。
今回の決定では、ブレンデッドファイナンス型が38社と多数を占めた。出資総額は1.83億ユーロ。出資は、最近設立されたEICファンドが実施主体となり、全て欧州委員会の資金。
また今回は同時に、562社に対し、高い環境イノベーション力を示す「グリーンディール」ラベルを付与。他の資金調達を有利に進められるよう後押しした。
【参照ページ】First “Green Deal” funding from European Innovation Council awards over €307 million to 64 startups set to support the recovery plan for Europe
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