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【アメリカ】ゼネラル・ミルズ、2030年バリューチェーンでのCO2を30%削減。1.5℃目標と整合性

 食品世界大手米ゼネラル・ミルズは9月21日、2030年までにバリューチェーン全体での二酸化炭素排出量を総量で30%削減すると発表した。パリ協定が定める1.5℃目標と整合性のある形での中期削減目標を設定した。同時に2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)にする長期目標も掲げた。サプライチェーンだけでなく、食卓までの下流バリューチェーンも対象に含めた。

 同社は、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)から2015年に目標を承認していたが、SBTiはその後、2℃目標から1.5目標へと目標水準を引き上げる基準改訂を行っている。同社は、今回あらためてSBTiが活用しているメソドロジーを活用した上であらためて1.5℃目標を設定した。

【参考】【国際】ゼネラル・ミルズ、2030年までに再エネ100%目標発表。RE100にも加盟。風力とバイオガス(2020年4月27日)

 今回発表の2030年目標では、農業、食品廃棄物、人権の3つの点でも目標を掲げた。まず、2030年までに調達農家でのリジェネラティブ農業面積を100万エーカーにまで引き上げ、二酸化炭素排出量の多い作物を中心に農法の転換を図る(2019年に発表済み)。同社は9月17日、調達元の大手企業の一つGunsmoke Farmsが、サウスダコタ州の農場34,000エーカーで米農務省のオーガニック認証を取得し、リジェネラティブ農業に転換したことも発表している。

 次に、自社での食品ロス及び食品廃棄物を2030年までに半減。最後に、国連ビジネスと人権に関する指導原則(UNGP)に沿う人権アクションをバリューチェーン全体に適用する。

【参考】【アメリカ】ゼネラル・ミルズ、2030年までに100万エーカーで「リジェネラティブ農業」展開(2019年3月7日)

 同社はすでに、紙等の木質素材の包装・容器については2020年末までに森林破壊を伴わない地域由来の木材や、再生素材に100%切り替える目標を掲げており、2019年の時点で99.5%を達成。また全包装・容器の2030年までにリサイクル可能もしくは再利用可能なものに切り替える中期目標も設定している。

【参照ページ】General Mills to reduce absolute greenhouse gas emissions by 30% across its full value chain over next decade
【参照ページ】General Mills partnership with Gunsmoke Farms to transition 34,000 acres of conventional farmland to organic culminates with USDA certification

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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