穀物世界大手米ゼネラル・ミルズは3月4日、2030年までに農場100万エーカーで「リジェネラティブ農業」を展開すると発表した。「リジェネラティブ農業」は、「再生可能な有機農業」とも訳され、天然の自然環境に近い状態で農業を行う概念。実施のために、オーガニック農業や古式農業、農場アドバイザー、サプライヤー等とパートナーシップを組む。
リジェネラティブ農業は、土壌の栄養状況や多様性、生物多様性、水循環、生態系、生物作用による炭素隔離、気候変動への耐性を考慮し、農場での自然循環を尊重した農業方式。これまでゼネラル・ミルズは、化学肥料や殺虫剤に代表される人工的な農業を行ってきたが、ついにリジェネラティブ農業を採り入れる。同社は、2025年までにバリューチェーン全体で二酸化炭素排出量を28%削減しつつ、土壌の質を改善する目標を掲げており、リジェネラティブ農業を導入もその一環。
ゼネラル・ミルズは、今回の取り組み実施のため、農家トレーニングを実施するため、農業研修機関Soil Health Academiesを通して農業NGOのKiss the Groundに65万米ドル(約7,300万円)を寄付する。
またゼネラル・ミルズは、今回の取り組みの成果を図るため、「土壌の健康状態」「陸上の生物多様性」「農家の収益性や耐性」の3つの観点で進捗状況をチェックしていく。
【参照ページ】General Mills to advance regenerative agriculture practices on one million acres of farmland by 2030
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