サーキュラーエコノミー推進の英エレン・マッカーサー財団は10月28日、1月に発表したサーキュラーエコノミーのパフォーマンス測定ツール「Circulytics」の最新版「Circulytics 2.0」をリリースした。
【参考】【国際】エレン・マッカーサー財団、事業循環性測定ツール登録企業500社突破。新型コロナで需要増(2020年6月3日)
Circulyticsは、製品やマテリアルフローを超えた包括的な循環性測定をしたいという要望に応え、パートナー企業13社やCE100加盟企業と共同で開発。2019年に30社以上が実証導入した上で、2020年1月にリリースした。英紙ロイター主催のイベント「Responsible Business Awards 2020」では、「サーキュラー・イノベーション・アワード」も受賞した。
同ツールの利用登録企業は、すでに世界で600社以上。採用企業は、コカ・コーラ、ノボノルディスク、ユニリーバ、エネル、BASF、フィリップス、ボルボ、DSM、H&M、スエズ、ソルベイ、イケア等。採用している代表企業リストの中には日本のブリヂストンの名前もある。NGOでは、世界資源研究所(WRI)やWBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)等も採用している。
今回の第2版では、データ入力時のUXを向上。また、素材、サービス、水、エネルギー、財務、固定資産等に着目した多くのテーマが用意され、企業の循環性がより包括的に把握できるようになった。同ツールを活用した企業のデータも活用できるため、他社とのパフォーマンス比較も可能となった。
加えて、新たな指標として「水資源の循環性」も追加。水利用の多い業界でのパフォーマンス測定で特に役立つとした。
同ツールは英語の他、中国語、スペイン語、ポルトガル語でも利用できるが、日本語はない。
【参照ページ】Circulytics 2.0 launched
【参照ページ】Circulytics - measuring circularity
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