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【スウェーデン】Wallenius、KTH、SSPA、最大積載量7000台の自動車運搬帆船のコンセプトモデル発表

 スウェーデンで海運からの二酸化炭素排出量を現状から90%削減する船舶「Oceanbird」の建造プロジェクトが進行している。最終的には自動車7,000台の運搬が可能な大型自動車運搬船を建造。前代未聞の巨大な帆を備え、風力を最大限活用する。

 Oceanbird建造プロジェクトを構成しているのは、スウェーデン船舶設計Wallenius Marine、スウェーデン王立工科大学(KTH)、スウェーデン独立船舶研究所SSPAの3者。スウェーデン運輸庁も資金を提供。9月10日は、自動車運搬船の新たなコンセプトモデルを発表し、世界中からの大きな注目を集めた。

 同プロジェクトは、気候変動緩和のために、二酸化炭素排出量ゼロの海運を実現するために、帆船の可能性を最大限追求し、二酸化炭素排出量を大幅に削減するモデルを検討している。KTHが空気力学や帆走メカニズムの研究を進め、SSPAが航行の解析シミュレーションモデルやリスクシミュレーションのノウハウを提供している。

 9月10日発表したコンセプトモデルは、3者が複数年研究してきた成果をまとめた3号機のモデルとなった。3号機のスペックは、平均速度10ノット、排気量32,000tで、全長200m、最大積載台数は7,000台。海水面上の高さが105mあるが、伸縮構造により45mほどに縮められる。安全対策として、クリーンエネルギーを活用した補助エンジンも備える。風力を利用して大西洋を12日間かけて横断する。

 同プロジェクトの現在地は、7m規模のミニチュアモデルでの実験を開始した段階だが、2021年に受注を開始し、2024年に出荷予定というスピードでプロジェクトが進んでいる。特徴的な5本の帆は、鉄と複合素材でできており、360度回転してどの方角からも風を受けられる。
 
【参照ページ】Oceanbird

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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