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【フィンランド】カールスバーグ傘下シネブリチョフ、カーボンニュートラル実現。地元電力会社と協働

 飲料世界大手デンマークのカールスバーグ傘下のフィンランド飲料大手シネブリチョフは12月16日、フィンランド電力Keravan Energiaから、木質チップ残渣を活用したバイオマス発電電力の提供を2021年1月から開始し、同社工場の調達電力及び熱が100%再生可能エネルギーになると発表した。

 シネブリチョフは、北欧の国で最も古い現存の醸造所で1819年創業。1999年からカールスバーグ・グループ入りした。シネブリチェフは2015年から再生可能エネルギー電力の一部調達を開始していたが、現在も熱水を生産するために年間で発電量30GWhの化石燃料由来の火力発電電力をKeravan Energiaから調達。そうした中、今回Keravan Energiaが、2020年末までに、泥炭を火力発電燃料に使用しないことを決定したことで、調達電力が自然環境を破壊しないバイオマス発電電力に切り替えることが可能となった。

 Keravan Energiaがシネブリチェフに供給する電力の電源は、2021年1月以降、バイオマス火力発電となる。燃料は、PEFC認証またはFSC認証を取得した木材残渣チップで、そのうち4分の1は製材所からの副産物であるおがくずや樹脂等を使う。木材の産地は80%がフィンランド国内とし、残りはバルト三国とロシアから調達する。調達燃料は毎年監査を受ける。

 また工場廃熱についてもさらに有効利用することが決まった。シネブリチョフとKeravan Energiaは、1992年から工場廃熱の一部を近隣の住宅の熱エネルギーとして循環利用する取り組みを進めてきたが、熱を持った廃水にも熱交換器を設置し、熱回収をさらに進める。

 同社の工場では、冷媒漏出により、まだ温室効果ガスの排出が一部続いているが、現在同社は漏出量をオフセットする方法についても検討。2021年春頃にはカーボンニュートラルを達成する見込み。カールスバーグ・グループは、2030年までに全事業所でカーボンニュートラルを実現することを目標としているが、シネブリチェフはKeravan Energiaとの協働により、9年も前倒しして達成できる見込みとなった。

【参照ページ】Sinebrychoff will produce its beverages from the start of the new year with renewable energy

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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