英エネルギーリサーチ大手ウッド・マッケンジーは2月8日、2050年までの年間の自動車新車販売の予測を発表。世界の乗用車市場では、電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)の合計販売台数が、2047年にガソリン・ディーゼル車を抜く見通しと発表した。
今回の発表の予測では、EV、FCV、PHVの年間合計販売台数は2050年までに6,200万台を突破。特に、中国、欧州、米国の3地域では、2025年までに年間700万台に達し、2050年の時点では、欧州内での市場シェア86%、中国81%、北米78%と圧倒的な存在感になる見通し。発展途上国では、ガソリン・ディーゼル車がしばらくは続くものの、2047年にはEV、FCV、PHVは、ガソリン・ディーゼル車が抜く、
2050年の年間販売台数の車両タイプの内訳では、ガソリン・ディーゼル車が44%、EVが48%、FCVが3%、PHVが5%で、電動車の中でも圧倒的にEVが強い。ハイブリッド車は、世界全体でも5%にまで市場が縮む。
自動車メーカーでは、フォルクスワーゲン、テスラ、GM、ステランティス、ルノー・日産・三菱自動車、現代自動車が、EVシェアで多数を占めるとした。EVでは、新興メーカーの存在感も大きくなりつつあるが、長期的には既存の自動車メーカーの覇権が続くと予測した。
バス・トラックでも、2025年までにEVが年間販売300万台を突破し、2030年までに900万台へ。商用車でも2050年には640万台となり、累計台数は5,400万台にもなるという。
EV充電では、2050年までにステーションが4.2億個にまで増加しつつ、家庭での充電が最も主要な充電場所となると見立てた。
【参照ページ】700 million electric vehicles will be on the roads by 2050
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら