国際資本市場協会(ICMA)は6月10日、グリーンボンド原則(GBP)、ソーシャルボンド原則(SBP)、サステナビリティボンド・ガイドライン(SBG)を改訂し、各々の2021年版を発行した。全体として大きな修正点はないが、基準遵守が強化された形。
今回の改訂では、これまで「推奨」という緩い規範であった、セカンドオピニオン等の外部レビューが「重要推奨」として格上げされた。また、これまでは特に策定が任意だった「グリーンボンド・フレームワーク」「ソーシャルボンド・フレームワーク」「サステナビリティボンド・フレームワーク」の策定も同様に「重要推奨」と位置づけられた。
他には、資金使途の対象プロジェクトではなく、発行体レベルのサステナビリティ戦略とコミットメントの情報開示が推奨された。また、各市場でのタクソノミーとの整合性に関する情報開示も推奨された。加えて、資金使途でのプラスのインパクト面だけでなく、社会・環境のマイナスインパクトのリスク特定と対処のプロセスについての開示も推奨された。
また、2020年12月に策定された「クライメート・トランジション・ファイナンス・ハンドブック」が、グリーンボンド原則、サステナビリティボンド・ガイドライン、サステナビリティ・リンクボンド原則(SLBP)の補助ガイダンスとして明確に位置づけられた。
【参照ページ】Green & Social Bond Principles 2021 edition issued
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