EUの欧州保険・年金監督機構(EIOPA)は6月22日、欧州企業年金基金(IORP)に対するストレステストで新たな評価フレームワークに関するディスカッション・ペーパーを公表した。9月22日までパブリックコメントを募集する。
EUでは2019年から第2次欧州企業年金(IORP)指令(IORP II)が施行。EIOPAは、2019年に初のストレステストを実施し、ESG観点のストレステスト結果が初めて公表されている。
【参考】【EU】欧州保険・企業年金監督局、企業年金ストレステスト結果発表。IORP IIに基づきESGを初めて考慮(2019年12月20日)
今回のペーパーでは、2019年に実施したストレステストをさらに発展されるための論点を整理。ストレステスト全体では、確定給付年金(DB)と確定拠出年金(DC)の境界線が曖昧になり、双方を包括的に分析するための手法が必要になってきていると説明した。
ESGに関するストレステストでは、気候変動に関するストレステストの必要性を説明。通常のストレステストの一環として、気候変動での悪影響シナリオを設定し、ストレステストを実施するという基本方針を明確にした。各年金基金が保有するアセットの気候変動エクスポージャーを考慮できる手法を目指す。但し、移行リスクがいつ顕在化するかというタイミングについては、特定は困難ということを前提に手法を開発することも伝えた。
【参照ページ】EIOPA publishes its Discussion Paper on the Methodological Framework for Stress-Testing IORPs
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