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【イギリス】日産、工場拡張しEV生産拡大。エンビジョンAESCとの連携も強化。総額1500億円投資計画

 日産自動車は7月1日、英国サンダーランド工場を基盤とし、電気自動車(EV)、再生可能エネルギー、EVバッテリー生産の3分野で新たな工場を建設する計画「EV36Zero」を発表した。中国バッテリー大手の遠景能源(エンビジョン)の子会社エンビジョンAESC、及びサンダーランド市議会と協働で10億ポンド(約1,500億円)を投資する。日産と連合を組むルノーは、先にエンビジョンAESCとの戦略的パートナーシップ締結と、ギガファクトリー建設を発表しており、日産もそれに続く形となった。

【参考】【フランス】ルノー、2030年までにEV比率を最大90%。ハイブリッドを目標から外す(2021年7月2日)

 今回のプロジェクト全体では、日産及び同社の英国サプライヤーで新たに6,200人を雇用。そのうち日産が970人以上、エンビジョンAESCが750人。日産は4.23億ポンド(約650億円)を投資し、次世代のクロスオーバーのEV車種を英サンダーランド工場で生産し、欧州市場にも輸出する。投資の一部は、英ベッドフォードシャー州クランフィールドの日産テクニカルセンター・ヨーロッパでの研究開発、英国のサプライヤーのEV移行支援等にも回される。

 エンビジョンAESCは、日産サンダーランド工場の隣接地「インターナショナル・アドバンスド・マニュファクチャリング・パーク(IAMP)」に、英国初のギガファクトリーを建設。年間9GWhの生産能力で、年間最大10万台分のEVバッテリーを日産に供給する。投資額は4.5億ポンド(約690億円)。将来的には、18億ポンドを投じ、2030年までに生産能力を最大25GWhにまで引き上げ、4,500人を新規雇用。最終的には35GWhを見据える。

 エンビジョンAESCは、2012年から英国で「リーフ」及び「e-NV200」にEVバッテリーを供給してきた実績がある。同社の英サンダーランド工場で生産されたセル、モジュール、パックは、44カ国18万台以上のEVに搭載されている。

 サンダーランド市議会は、合計132MWの太陽光発電所を新設。送電網からの他地域の再生可能エネルギー電力と合わせ、インターナショナル・アドバンスド・マニュファクチャリング・パーク(IAMP)にある自動車関連企業に供給する。投資額は0.8億ポンド(約120億円)。エンビジョンAESCのEVバッテリーを二次利用し、1MW分の蓄電設備も計画している。

 日産は、1986年からサンダーランド工場で車両を生産しており、英国全土で46,000人を雇用。生産車両の約70%は欧州市場に輸出。10%がオーストラリア、北欧、南アフリカ向けの輸出。残り20%が英国国内向け。ロンドンには日産デザインヨーロッパ(NDE)が、クランフィールドには日産テクニカルセンター・ヨーロッパ(NTCE)も置かれている。

【参照ページ】日産自動車、カーボンニュートラルへの取り組みを加速

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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