コンサルティング大手アクセンチュアと世界経済フォーラム(WEF)は9月22日、企業のESGアクションを促進するためのマネジメント、システム、プロセス等21要素を「サステナビリティDNA」とし、世界の企業約4,000社を分析したレポート「Shaping the Sustainable Organization」を公表した。
同レポートでは、企業のESGアクションを評価する同社独自の「持続可能な組織インデックス(SOI)」を基に独自にスコアリング。スコアリング上位25%の企業は、環境・社会インパクトとEBITDAの双方で、平均的な企業を21%上回った。
(出所)Accenture
同インデックスでのスコアリングでは、企業の開示情報を基にESG関連アクションについて146分野を精査。サステナビリティを企業の根幹に据えることで、「人材間のコネクションの強化」「集合知の増大」「説明可能性の強化」につながると結論づけた。
(出所)Accenture
全体の平均スコアは、100点中52点で、多くの企業に改善余地があると指摘。全体的には、人材間のコネクションのスコアが比較的高い(57点)一方、集合的知性の構築能力のスコアは低く、多くの経営層がステークホルダー中心主義に苦心していると分析した。
また同レポートでは、企業が全ステークホルダーに対して付加価値創出を行うための3ステップを整理した。まずは、ESGアクションの強みと弱みを分析する診断ツール「Shaping the Sustainable Organization」を活用し、現状を把握。同ツールは、今回アクセンチュアと世界経済フォーラムが開発した。第2ステップは、サステナビリティ目標に対して改善が必要な箇所の特定。第3ステップは、ビジョンに基づくロードマップとKPIの策定。
【参照ページ】Accenture and the World Economic Forum Decode the “Sustainability DNA” for Companies Seeking to Deliver Value and Impact for All Stakeholders
【レポート】Shaping the Sustainable Organization
【診断ツール】Shaping the Sustainable Organization
【画像】Accenture
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