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【国際】IEA、2050年カーボンニュートラルに向けた産業転換を点検。46分野のうち26分野で大きな遅れ

 国際エネルギー機関(IEA)は11月4日、2050年カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)目標と達成するために必要となる46の産業転換分野の進捗状況を評価したレポートを発表。IEAの「NZE 2050」シナリオに沿っているエネルギー分野は2つしかなく、さらにイノベーションを加速させる必要があると発表した。

【参考】【国際】IEA、「世界エネルギー見通し2021」発行。原油需要も将来減。原発はやや増程度(2021年10月14日)

 IEAが今回発表したのは、「Tracking Clean Energy Progress(TCEP)」の2021年版。「NZE 2050」シナリオに向けた進捗状況を示した初の調査結果ともなった。

 進捗状況が順調だったのは、46分野のうち、電気自動車(EV)と照明の2分野。IEAは、クリーンエネルギー技術は2020年からの新型コロナウイルス・パンデミック下でも進展をみせ、EVの販売台数は2040年に40%増。LEDは世界の照明市場の50%以上を占めるまでに成長したと伝えた。

 また18の分野では、進捗状況は悪くはないが、さらに努力が必要とした。分野としては、再生可能エネルギー、水素、蓄電(バッテリー)、スマートグリッド、デマンドレスポンス、鉄道、冷房、暖房、家電、ヒートポンプ、データセンター・データ通信網、大気直接回収(DAC)、天然ガス火力発電。天然ガス火力発電に関しては、炭素回収・利用・貯留(CCUS)の導入、水素への燃料の段階的転換、メタン漏出対策が必要とした。

 他の26分野では、進捗が大きく遅れている。具体的には、発電へのCCUS導入、石炭火力発電、原子力発電、石油・ガス採掘でのメタン漏出、ガスフレア、鉄鋼、化学、セメント、アルミニウム、紙・パルプ、重工業へのCCUS導入、輸送バイオ燃料、航空、国際海運、トラック・バス、内燃機関自動車、ダイレクトヒーティング、建物断熱。原子力発電については2020年から2050年に20GW導入を想定しているが遅れているとした。石炭火力発電は削減速度が遅いとした。

【参照ページ】Clean energy technologies need a major boost to keep net zero by 2050 within reach

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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