【国際】エスティーローダー、紙製容器共同開発イニシアチブに化粧品業界初参画

　化粧品世界大手米エスティローダーは11月16日、化粧品業界として初めて、紙製容器の共同開発イニシアチブ「パルペックス・コンソーシアム」に参画すると発表した。

　同イニシアチブは、ユニリーバ、ペプシコ、ディアジオ、Pilot Lite等が2020年7月に発足。FSC認証を取得したパルプを原料にし、標準的な廃棄物処理施設で100%リサイクルできる設計の紙製容器の開発を進める。

【参考】【国際】ユニリーバ、世界初の紙製の液体洗剤容器発表。ブラジルで2022年初旬から採用。その後世界へ（2021年6月11日）

　同技術を商用規模に拡大することは、石油由来バージンプラスチック消費量を2030年までに50%削減を掲げるエスティローダーの持続可能な包装・容器目標にも合致している。

　加えて同社は、持続可能な調達を行った紙製品の使用にコミット。2025年までに100%FSC認証取得の段ボールを活用する他、75%から100%リサイクル・再充填・再利用・リカバリー可能性または再生素材に転換する。

　さらに同社英国・アイルランド法人は11月8日、英国での自然保全プロジェクト「Revere」に対し、今後5年間で50万ポンド（約7,700万円）を拠出すると発表した。

　同プロジェクトでは、同国立公園と豪コンサルティングPalladiumが協働。固有の生態系を有し、同国の国土の10%、泥炭地の25%を占める国立公園の環境保全を行っている。エスティーローダーは、主要出資者となり、農家や土地所有者の収入の創出を支援する。

【参照ページ】The Estée Lauder Companies Joins Pulpex Partner Consortium to Develop Prestige Beauty’s First Widely Recyclable Paper Bottle
【参照ページ】The Estée Lauder Companies UK & Ireland Announces £500,000 Commitment to Restoration of UK's National Parks

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所