アパレル世界大手米リーバイ・ストラウスは12月13日、オランダに本部を置くアパレル業界のサステナビリティ団体「Fashion for Good」が出資しているStony Creek Colorsと協働し、Stony Creek Colorsが開発した植物由来100%のインディゴ染料「IndiGold」を大規模に使用する実証を実施すると発表した。リーバイスは、4月にFashion for Goodに加盟していた。
【参考】【アメリカ】リーバイス、Fashion for Good加盟。素材、経済、エネルギー、水、生活でのアクション加速(2021年4月18日)
Stony Creek Colorsが「IndiGold」をFashion for Good加盟企業に提供するのは今回が初。様々な性能試験を行う。その後、2022年後半から2023年前半にかけ、IndiGoldを使用した衣料品の市場販売を開始する計画。
インディゴは、かつては藍から天然インディゴ染料として使用されていたが、19世紀後半に合成インディゴ染料の技術が確立。以後、現在まで、合成インディゴ染料が主流の時代となっている。
IndiGoldは、石油由来の合成インディゴ染料を植物由来の藍に置き換え、還元剤としては水素を使用。前還元と染色の双方の工程で有害な廃棄物をなくすことができる。さらに、液体染料にしていることで、インディゴや補助化学物質等の原材料をより効率的に使用でき、前還元処理されていることも含め、安定した染色結果を得ることができるという。これにより、水やエネルギーの使用量も削減できる。
Stony Creek Colorsは、米国内の契約農場でインディゴを栽培し、土壌重視型農業への転換も支援。植物の遺伝学と育種に関する広範な研究もおコアに、作物の他の潜在的な農業上の利点も調査している。
【参照ページ】Plant-Based Indigo Presents a Solution for the Future of Denim Dyeing
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