IT世界大手アマゾンと自動車世界大手蘭ステランティスは1月5日、車両向けアプリケーションの開発・運営で協働すると発表した。アプリケーションを共同開発するとともに、アマゾンのAWS上でシステムを構築する。
今回の開発するのは、ステランティスの車両向けアプリケーション「STLA SmartCockpit」。顧客向けのデジタルサービスを提供するためのプレットフォームで、エンターテインメント、Alexa対応の音声アシスタント、カーナビゲーション、車両メンテナンス、eコマース、決済サービス等を搭載。OTA(Over-the-Air)型でアプリケーションの随時アップデートも実現する。2024年から同社の世界中の車両数百万台で展開される予定。アマゾンは、システムの開発と運用で、クラウドコンピューティング、人工知能、機械学習等に関する知見を提供する。
STLA SmartCockpitの開発作業は、ステランティスとフォックスコン(鴻海精密工業)が2021年に設立した合弁会社Mobile Driveが担当する。開発環境は、ステランティスとアマゾンが共同で構築したクラウドベースの製品開発環境「Virtual Engineering Workbench」。イノベーションを加速させるため、両社で「AWS-powered Innovation Hubs」と呼ばれるグローバルのイノベーションネットワークも立ち上げる。
ステランティスは今回、既存社員および新入社員のスキルアップとリスキリングを目的としたソフトウェア・アカデミーの開設も発表。ソフトウェア、データ、クラウド技術を網羅した新たなグローバル学習カリキュラム「Agile-Auto Software and Data Academy」をAWS上に構築していく。ステランティスは、2024年までに5,000人以上の開発者やエンジニアをAWS関連のクラウド技術で育成していく考え。
一方、アマゾンは、ステランティスから2023年に新型ラム・プロマスターの電気自動車(EV)の購入を決定。同新型車種の初の商用顧客となり、輸送車両として活用する。
【参照ページ】Amazon and Stellantis Collaborate to Introduce Customer-Centric Connected Experiences Across Millions of Vehicles, Helping Accelerate Stellantis’ Software Transformation
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