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【国際】マースク、グリーンメタノール調達でパートナーシップ締結。オーステッド等欧中6社と

 海運世界大手デンマークのAPモラー・マースクは3月10日、グリーンメタノール生産能力拡大で、6社とパートナーシップを締結すると発表した。2025年末までに年間73万tの調達を目指す。

 同社はすでにグリーンコンテナ船12隻を発注済み。今回の調達が実現すれば、12隻分以上のグリーンメタノールが確保できる。同社は、2040年までにスコープ3含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)達成が目標。今回のアクションもその一環。

【参考】【国際】マースク、スコープ3含む2040年カーボンニュートラル宣言。SBTiネットゼロ・スタンダード視野 (2022年1月15日)

 今回同社と協働するのは、デンマーク電力大手オーステッド、ガス機器製造中国の中集安瑞科控股(CIMCエンリック・ホールディングス)、デンマーク電力ヨーロピアン・エナジー、廃棄由来燃料製造スタートアップ米WasteFuel、中国のグリーンテクノロジーバンク(GTB)、メタノール製造世界大手スイスのPromanの6社。

 オーステッドは、Power-to-X分野のプロジェクト11本の開発を進めており、2025年からeメタノールを年間30万t生産予定。CIMCエンリック・ホールディングスでは、第1期プロジェクトとして2024年から農業残渣由来バイオメタノールを年間5万t生産する。開始時期未定の第2期プロジェクトでは、年間20万t生産を目指す。

 また、ヨーロピアン・エナジーは2025年から2026年にかけ、中南米及び米国でeメタノールを年間最大30万t製造予定。マースク初のグリーン・フィーダー船向けに供給する。フィーダー船とは、母船が寄港する主要港とそれ以外の輸送を担う小型のコンテナ船のこと。

 WasteFuelは、2024年から年間3万t以上のバイオメタノール生産を目指すプロジェクトを南米で開発中。マースクは、オーステッド、CIMCエンリック・ホールディングス、ヨーロピアン・エナジー、WasteFuelが生産したグリーンメタノールの全量を購入予定だという。

 その他、GTBは、中国でのバイオメタノール生産プロジェクトの開発を促進。第1号プロジェクトでは、2024年から年間5万t、開始時期未定の第2号プロジェクトでは年間30万tの生産を予定している。加えてPromanは、北米で開発中の施設で林業残渣や都市廃棄由来バイオメタノールを年間最大15万t生産し、マースクに供給する。同施設は、2025年の操業開始予定。

【参照ページ】A.P. Moller - Maersk engages in strategic partnerships across the globe to scale green methanol production by 2025
【参照ページ】Ørsted and Maersk sign landmark green fuels agreement, as Ørsted enters the US Power-to-X market
【画像】Ørsted

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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